【タブレット0円の理由】なぜ0円が可能なのか?元店員の解説!

タブレット0円 スマホ

元携帯ショップ店員のperoです。

今回はケータイショップでよく聞く「タブレット0円ですよ」について解説いたします。

よくケータイショップに行くと「タブレット持った方が安いですよ」とか「今だけ0円ですよ」って言われたことがある方多いかと思います。それで実際に購入したよ、という方も中にはいらっしゃるかと思います。でもあの「0円」ってどういうこと?と思われてる方も多いかなと思いましたので、今回はそれについて解説いたします。

0円な訳が無い!モノを売る以上お金は発生する

まず、何をもって0円なのか解説いたします。

例えば本体代金が64,800円のタブレットを24ヶ月分割で購入するとします。すると1ヶ月あたり2,700円の支払いが発生する訳なのですが、ここで“2年間解約しなければ”、−2,700円の割引を24ヶ月いたします、という割引が入って、月々2,700円−2,700円の実質0円になります。

ですので、2年間使えば本体代金は0円!これは一応間違いはないです。

しかし、この計算には基本使用料が入っていないのです。

基本使用料は月額2,700円します。ですので2,700円×24ヶ月で64,800円かかるということになります。

簡単にまとめますと、本体代金0円+基本使用料2,700円=月々2,700円 という仕組みになっている訳です。

しかも、ここがちょっとネックな部分なのですが、途中でこのカラクリに気づいて「やっぱり解約します」ということをした場合、この「“2年間解約しなければ”、−2,700円の割引」が消えてしまう訳なのです。しかも途中解約をした場合は解約金で約1万円の請求がきてしまうので、結局解約するにも解約できない状況が生まれてしまいます。

どうして0円なの?

この章は消費者とは直接関係なくショップ事情ですので、正直真剣に読んでいただく必要がないのですが、「タブレット0円」をサイト記事にしていく上で必要な部分だと思いましたので、簡単に説明させていただきます。

一言で言えばショップのノルマになります。「月に〇〇台販売」というノルマがあり、それを達成できないとドコモ本社からショップにお金が入ってこないわけです。

ショップにはタブレットを普通に販売していると、このノルマはなかなか達成できないくらい高いノルマが課せられています。

ですので、ショップが負担をしてタブレットを値引きしたりもします。

先ほどの章で出てきた「64,800円のタブレット」ですが、実は元々の代金は10万円だったりします。それをショップが実質0円にするために、帳尻合わせで64,800円に値引きをしている場合があります。

今回は一例で、実際には1台あたり35,000円も値引きをすることはないのですが、1台あたり1万円ほど値引きをするショップは多いかと思います。

ショップによっては月に数十万円負担して値引きをすることもあります。しかしこのノルマを達成できた場合、ショップには大きなお金が入ってきますので逆にそれを利用してショップは値引きをしてノルマを達成するわけです。

 

プランの見直しでの来店は注意!

よくCMなどでもやっていますが、「今ケータイショップでプラン見直しをするとポイント100ptプレゼント」などというキャンペーンがあります。お気付きの方も多いかと思いますが、あれはお金になるお客様を店舗に呼ぶための作戦です。

当然お店にやってきたお客様をケータイショップスタッフがタダで帰す訳もなく 実際は、「プラン変更すれば機種変更をしても安くなりますよ」とか「タブレットを持っても料金変わらないですよ」という提案をしてきたりもします。

ショップスタッフのお話をしっかり聞いていればわかるんですが、機種変更した方が安いとか、タブレットを持った方が安い訳ではありません。

あくまでも、機種変更しても、タブレットを持っても料金がそんなに変わらないですよ。というお話です。

それなら当然ですが、9割以上は機種変更やタブレットは持たない方がもっと安くなります

少し冷静になればわかることなのですが、その「冷静」になる隙を与えないよう訓練されているのがショップスタッフです。
例えば「0円は今週限定!」とか「0円にできるのはお客様が設定されているプランだけ」とか「次いつ入荷するかわからない」などと特別感、限定感をうまく引き出してきます

特にたくさん訓練されたスタッフにあたった場合、まず狙ったお客様を逃すことはほとんどありません。最終的にはその場でタブレット購入することになります。

というのも「一度検討する」と言って家に帰ると、人はすごく冷静になれます。もしくはよほどタブレットが気になっていない限り、タブレットのことなんて忘れてしまいます。さらには、家に帰れば家族にタブレットのことを話して、家族からタブレット購入を否定されてしまうからです。

それだけ「その場での購入」にスタッフは命を燃やしています。

ポイントのために安易にプラン見直しでショップに来店するのは結構危険です。

本当に新機種やタブレットが欲しくなったり、気に入ったりしない限りは簡単に購入しないことが大切です。スマホやタブレットは10万円ほどする高額商品です。しっかりじっくり検討して購入しましょう。

新料金プランでの契約も注意!

現在ドコモでは、2019年6月より端末代金と基本使用料を分けた「新料金プラン」が展開されています

いわゆる「毎月の携帯代金」をよりわかりやすくするための政策で、実質の負担金も以前より比較的安いものに変わっています。

これまでは
データプラン+SPモード+シェアオプション=最低限の利用料
1,700円 + 300円 + 500円 = 2,500円(税抜き)

という形をとっており、この2,500円に端末代金が加わる形でした。しかし、実際の端末代金は月々の割引もあり「0円」や数百円程度のものがほとんどでした。

ですが、昨年から始まった「新料金プラン」では、

新料金プラン

データプラス 1,000円(税抜き)

というように非常にわかりやすくシンプルで安く感じます。

ですが、新料金プランで安くなった代わりに、月々の端末代金の割引は無くなります。ですので今までは月々の割引で実質0円などになっていた端末代金は、丸々消費者の負担になります。

ここで注意しておきたいのは、「月々の基本料金に1,000円足せばタブレットを持てますよ」とか、すでに旧料金プランでタブレットをお持ちの方は、「新料金プランにしたらタブレットを機種変更しても料金が変わりませんよ」などと言ったショップスタッフからの誘い文句です。

最近では契約時に「毎月の支払い料金の総額」の書類が出ますのでまだわかりやすくていいのですが、それでもスタッフは言葉たくみに消費者の購入意欲をそそってきます。

例えば、「月々1,000円だと1日あたり33円、4日に1本ジュースを我慢すればタブレットが持てますよ」とか「今のタブレットだと基本使用料金が高いので新しいタブレットを買い足して、基本使用料を安くしましょう」など、「あれ?そんなに高くないかな?」「もしかして買わないと損する?」など消費者が錯覚をするような販売トークを持っています。

まとめ

ほとんどのスタッフは嘘をつくことはありません。しかし、消費者が錯覚したり、勘違いしてしまうような説明をする場合はあります。

今はショップスタッフの説明が不十分なまま契約をしてしまった場合、消費者からの申し出でキャンセルができる場合もありますが、それはあくまでも「手続きに関する説明が不十分」な場合です。

わかりやすく言うためにあえて嫌な言い方をしますと、“消費者が勝手に「錯覚してしまった」、勝手に「勘違いしてしまった」”場合はキャンセルができないこともあります。

本当にその商品やサービスは必要なのか。そして何にいくらお金がかかって、何が安くなっているのか、そしてそれはいつまで契約をするものなのか。しっかり契約前に確認しておくことが必要です。

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